サイボーグへの道   

おやじカヤッカー サイヨバ  

読書 2011

書と文字は面白い

『書と文字は面白い』    石川九楊

甲骨文字に始まる  篆書 隷書 草書 楷書という 書体の変遷

中国の書 日本の書 近代の前衛書 など いろいろな書や文字を題材にした コラム集


何が面白かったか というと この人の文体だ

例えば 藤原行成の「白楽天詩巻」の中の 山 という一字を こう語っている

『この文字のすごさは、書線軌道が文字としての求心力を失わずに緊張していて、その力に抗しながら刻一刻と変化する書線過程が、微細に、鮮やかに定着されている点にある。』

おおおっ 凄い

この文章を読んで わたしは 初めて 「おいしんぼ」 を読んだ時 その言い回しに爆笑したときに似た感慨を覚えたのだ

と学会年鑑 rose green 

『と学会年鑑 rose 』 

『と学会年鑑 green 』


最近 本を読んでないわけではないが コメントするのが めんどくさくて・・・・

しかし この本 rose については 触れねばなるまい

と学会というのは 世の中の とんでも物件を ウォッチする団体で

都内で それを発表する例会が 開かれていて トンデモ本大賞の発表なども 行われているらしい

『トンデモ本の世界』 を読んだ時は そのつっこみの面白さに 妙な興奮を覚えたものだ

以来 年鑑形式やら ちょっと趣向を変えた形で 何冊でているのやら わからないんだが 今でも ブックオフ 105円コーナーで お目にかかったら ふらりと買ってしまう

だいたい 対象となる トンデモ本は オカルト本 陰謀本 SF本 ゲーム関連が多いようだ

梅原猛の歴史本も ぜひ とりあげて欲しいもんだと思うが そっち方面に詳しい人が いないのだろう

で 本書に採り上げられている トンデモ本 に ファミコンネタを扱っている 少女まんが というのがあって それの主人公の名前が なんと 

須田マリコ

なんでも スーパーマリオをもじったネーミング だそうだ

以上 純粋WNネタ でした


そして green の方には  あの 三島由紀夫が 霊界から メッセージを送ってくる という本が とりあげられている(もちろん トンデモ本として) 

その本に出てくる 霊界の三島先生によると 三途の川 というのは 人によって 違うらしい

たとえば 
アンドロポフは多分ヴォルガ川を渡っただろう。 
ケネディはポトマック川を渡っただろう。
周恩来は黄河を渡っただろう。

と まあ こんなのりらしい

おれは 多摩川だろうけど 多摩川 いつも 渡ってるからなぁ


また 最近 話題になった 

『ダヴィンチ・コード』

が コテンパンにやられているので 『ダヴィンチ・コード』を すでに読んだ人は 是非 

『と学会年鑑 green 』 も 合わせて 読んでほしい

わたしは 美人女子大生 英米文学科の ルナちゃん のお薦めだったので 読もうかなあ と思ったんだが 読まなかった  

トンデモ本の他にも 各種トンデモ物件が いろいろと出てきて 笑える  
    

王莽(おう もう)   読書23

王莽(おう もう)     塚本青史

中国史上 最も影が薄い王朝

が しかし 前漢 後漢の間に位置し さらに 西暦でいう 紀元前 後にまたがる という 非常にインパクトの強い時期に存在していたわけなんだが・・・

とりたてて 武勇に優れていたわけでもなく とびっきりの暴君だったわけでもなく

時代の状況が押し上げて 間違って 皇帝になった暗君

どうも 地味だ 

それを 1冊の長編に仕上げて しかも なかなかおもしろかった

この作家の力量は かなりのものだと思う

中国大帝伝   中国皇帝列伝 読書21 22

『中国大帝伝』   立間祥介

始皇帝 劉邦 呂后 漢の武帝 王莽 煬帝 李世民 則天武后 趙匡胤 フビライ・ハーン 朱元璋 ヌルハチ

『中国皇帝列伝』  守屋 洋

始皇帝 漢の武帝 苻堅 煬帝 李世民  唐の玄宗 柴栄 フビライ・ハーン 永楽帝 康熙帝


始皇帝 李世民は 鉄板やね

あと 漢の武帝 フビライ

煬帝は 暴君の第一人者として 個性の強さで光っている

守屋版は 守成篇 つまり 創業者としての皇帝より 守りに入った段階での皇帝を 並べて 評価している

創業者的皇帝は イケイケで良いんだが 守成的皇帝は 堅実で しまり屋でなければならない


そういった意味では 双方をこなした 李世民が トップか・・・

名将がいて、愚者がいた   読書20

『名将がいて、愚者がいた』   中村彰彦

善悪取り混ぜ いろんな人間がいることに 歴史の面白さを感じるのだが 身近にこんな奴がいたら たまったもんじゃない という人物もいれば 今の日本の政治家に こんな人間がいたら この国も少しはましになるだろうに と思う人物もいる

そうした 雑多な人間の絡み合いのベクトルの果てに 今がある と考えると 今後 人類は どんな人たちによって どんな地点に連れて行かれるのだろうか と 暗澹とした思いに駆られる

  
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