サイボーグへの道   

おやじカヤッカー サイヨバ  

音楽

初カヌー

新春カヤック

といっても 昨日と つまりは 去年と 変わらず

天気は良好

日向和田に向かう 車のBGMは コルトレーンの

『Stellar Regions』


後期の コルトレーン

アリス・コルトレーンのピアノは これは これで良いような

エルヴィン・ジョーンズの後に ラシッド・アリが入っている

ベースは 最強の五重奏のメンバー ジミー・ギャリソン

コルトレーンのプレイは スピリチュアル・ジャズを通り越して がむしゃらに彼岸に向かって 泳いでいくような感じで ほとんど フリー・ジャズになっている

祈りから 次第に興奮が激しくなって ついには 中国風に言うと 天に向かって哭泣するような・・・


昔 中上健二が 

破壊せよとアイラーは言った 

と書き それを読んで アルバート・アイラーに興味を持ったことがあるが

アルバート・アイラーを聞くと 破壊せよ などとは 一言も言っていない ように思える

蕩尽せよ とは 言っているのかも知れない

破壊は暴力だが 蕩尽は祝祭だ

アイラーの音楽は 祝祭の音楽だ と思う


なんで コルトレーンの話が アイラーの話になったんだ

ま いいか

正月だし・・・

今日も 1時間弱 練習

 

国立パワージャズ 2010

午後から 『国立パワージャズ』 という ジャズのイベントに行くので 今日は朝練習

スターンカット
カート
スプリット
トリッキー

一時間で終了

『国立パワージャズ』は今回で 三回目だ

K村夫妻 みやざ〇さん miさん と 会場の一橋大の兼松講堂で落ち合う

行く道の 大学通りでは いろんな催しを やっていた

かみしばい

紙芝居

大学構内は イチョウの樹が 鮮やかな黄色に色づいて むせかえるような銀杏臭(うんこしゅう) を放っている

いちょ

綺麗 でもくさい

ちなみに さいよば 以前 二年連続で かぶれて ぎんなんの臭いには過敏になっている


第一部 太田朱美カルテット

(太田朱美fl、石田幹雄p、安東昇b、力武誠ds)

フルートの女性が率いるカルテット
一曲目は ヒューバート・ロウズっぽく感じたが フレディ・ハバートの曲だったからなのか

そして 三曲目は エリック・ドルフィーを想い出した
曲想がそうだからなんだろうな と思う

しかし わし ジャズで フルートといったらヒューバート・ロウズとエリック・ドルフィー あとは せいぜい ブランフォード・マルサリス とか ローランド・カーク ぐらいしか知らんのだが・・・


校舎

外国みたいだ

落葉


樹を揺さぶって 葉っぱを落とそうとたくらんでいる子がいた 


第二部 ケイ赤城トリオ+峰厚介

(ケイ赤城p、杉本智和b、本田珠也ds、峰厚介ts)

なんせ マイルス・デイビスが呼んだ というピアニストなので 期待大

三曲目ぐらいまでは 難解な感じの曲で すこし気分が萎え始めるときに 究極のバラード

マル・ウォルドロンのソウルアイズ と紹介される
峰厚介のサックスが すごおく 良い
 
クラい

流石に 二回目の休憩は 外が薄暗くなってきている


時計台


第三部 林×中村×原田

(林栄一as、中村達也ds、原田依幸p)

純粋 フリー・インプロヴィゼーション

ピアノの原田依幸は 初めて観る
かなりの年輩なんだが ファッションが可愛い

赤基調で 長いスカートのような服を着ていて miさんに 

「あんな格好 好きでしょ?」

と 聞くと 一つ返事で

「好き!」

と 答える


自販

三回目の休憩は すっかり外が暗くなって わたしの感度の低いケータイでは 自販機しか写らない

第四部 板橋文夫トリオ+梅津和時

(板橋文夫p、瀬尾高志b、竹村一哲ds、梅津和時as)

梅津和時のサックスの凄みを実感

特に ファンクナンバーを吹くときが 最高!!

「ふるさと」 をふつうに吹いても ジャズになる

やるかな やるかな と思っていると やっぱり出ました

「わたらせ」

渡良瀬川は カヌー的には 良い川ではないが 陽光に川面がきらめき 遠くに赤城山が見えるさまは とても美しい

そして この曲を聞くと いつもそんな風景が 浮かび上がる

これで終わりかな と思ったら もう一曲
和笛の人と 林栄一が ゲストで登場
林栄一は 一曲で引っ込む

和笛というと 一噌幸弘しか知らないので そうかな? と思ったが メンバー紹介の声が 聞きとれにくく 一緒に行った中で 外人では・・・という意見もあり 確認できなかったが 先ほど判明

一噌幸弘ということでした

そのあと さらに アンコール

アンコールの一曲目 梅津和時のサックスが むちゃくちゃかっちょええ!!

二曲目は一転して デキシーランドっぽい感じではじまって 途中で梅津和時が

 アンコールはうれしいけれど 早くうちに帰りたい

と 歌いだす

最後に もう一曲 ガンガンにやって終了

会場で ピアノの板橋文夫は 酒が入ってでろんでろんだった情報を耳にする

酒が入ると ぶっ倒れるまで弾き続けるという 「弾きじょうご」なのか?

終わってから 「ミトラ」で食事

これも 恒例です

一緒に行ってくれたみなさん 

ナマステー


* この記事に対して 

「板橋さんはお酒はあまり飲む方ではありませんよ。演奏前や演奏中では絶対に飲む方ではないです。
きっと演奏が楽しくて、もっともっとやりたいと思ってえいたのではないでしょうか。」

という コメントをいただきました

会場で誰かが言っていた情報を 鵜呑みにしてしまいました
すいません

よしんば アルコールが多少入っていたにしても あれだけ パワフルに弾き続けたら 入った先から 抜けてしまいますよね

それにしても  足利の「屋根裏」というジャズ喫茶で 初めて板橋文夫の演奏を聴いたのですが その時は 最初のセットで ピアノのワイヤーを 一本 切ってしまっていました

それから 25年
相変わらずパワフルなので びっくりです 

しかし 「渡良瀬」 は 何回聴いても 良いですね
足利にいたのは たった4年間なのですが もっとも 濃厚で 充実していて また 青かったので 余計に 心に響きます

それにしても・・・

それにしても むしょうにアート・リンゼイのライブが観たい と最近思う

去年の春だったかに 『レッド』というアルバムが 発売延期になってから 音沙汰がない 

しょーがないので 時々 you tube で チェックしている

で 引っかかったのが 坂本龍一とのライブ

かつて YMOがブレイクしていた頃 DNAというバンドを率いていたアートに会いに行った坂本龍一は

『お前らの音楽を聞くぐらいなら 地下鉄の騒音を聞いていた方がましだ』

と言われ 悲しい思いをしたらしい

しかし 後には 見ての通り 親密な付き合いを しているようだ






なんせ アートの髪形を見ていると 未来の自分に希望がもてそうで うれしい

はい もっと アートが見たくなったね

では



洋楽と邦楽

義母の葬儀に 車に母親と妹をのせ 向かう時に i-pod 曲をシャッフルモードで 音楽を流していると 妹 (三歳違い 気 極めてキツイ)が 

洋楽が多いやん おにいちゃん 英語できるん?

と聞いてくる

洋楽聞くのに 英語ができなあかんのかいな とゆーか ポルトガル語ができな ボサノヴァなんか 聞けへんのかいな

さらに言うと 日本語の歌詞すら 聞き流してるので 歌っている意味内容なんか 深く考えたこともないし

インストが多いし・・・・

だいいち ワールド・ミュージックなんかどーするねん

セネガルの ユッスー・ンドールやら マリのサリフ・ケイタやら

と つっこみを入れようもんなら 毒針を含んだ言葉が返ってきそうなので あえて つっこまなーい

ところで 洋楽と邦楽の区別というのは どんなもんなのだろう
レコード店とか レコード会社なんかが 洋楽、邦楽 と区分けをしているわけなんだが どうも 納得できないのだ

たとえば わたしのi-pod に入っている 土岐麻子 という歌手の 日本の歌謡曲のカバー 

「君に胸キュン」  

なんかは 邦楽 とジャンル分けされるだろう

では 同じ歌手の ジャズ・スタンダード集は どうなるんだろうか

これが サラ・ヴォーンとかヘレン・メリルが歌っていたら まぎれもなく 洋楽だろう

しかし 青江美奈や江利チエミが歌っていたら どうなんだろう

日本人歌手が歌っているものを 邦楽と呼びましょう というのであれば ジャロが歌う 演歌は どうなるのだろう

ジャズでいうと エルビン・ジョーンズが演奏している「花嫁人形」や ビリー・ハーパーが演奏している 「ソーラン節」なんかは いかがなものか

とまあ 自分の勝手な見解では これらはみーんな 洋楽だと思う

西洋音楽の理論の範疇で作られたものだからだ

だから 原田芳雄の歌うブルースも ぴんからトリオの演歌も 笠木シズ子も 淡谷のりぴーも みーんな みんな 洋楽だもんね 

そうすると わし 洋楽しか持っとらん と言いたいところだが ちゃーんと
邦楽もありました

高橋竹山の津軽三味線 これは 邦楽でしょう

じゃあ 武満徹の 「ノーヴェンバー・ステップス」 琵琶 尺八入り これは 現代音楽という西洋音楽の流れを受け継いでいる と考えて 洋楽だろう

早坂文雄 「右方の舞 左方の舞」 

これも 洋楽か?

いろいろ 考えてているうちに 達した結論は

ま どーでもええやんか 

ジャケ買い

ブックオフで CD 500円コーナーが半額だったので あまり期待せずに 漁っていると 薄っぺらいCDが・・・

なんじゃ これ?

と 手に取ってみると 紙ジャケの ノスタルジーをそそる物件であった


img015

表紙の女のひとが どことなく デボラ・カーを思わせる

あとで ローズマリー・クルーニー と判ったんだが・・・

で 内容は ジャズ というより 『ザッツ・エンタテイメント』時代の ミュージカル・ナンバー といったところ

エレクトーンというか オルガンというか の音色が 夢の世界に誘ってくれる  
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