サイボーグへの道   

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読書

白起

「白起」   塚本青史

中国 戦国時代の 秦の常勝将軍 白起の物語

強国秦を 決定的なものにし 後の 始皇帝による統一の土台を造ったであろうことは確か

戦えば 必ず勝つ という輝かしい生涯ではあるが その強さが 深い影を落としている

それは 長平の戦い

趙と戦い 趙の兵 四十万人を 穴埋めにした!

その数の多さ 残虐さに 呆然とする

物理的に そんなことが 可能だったのか?

しかも 相手は ほとんどが戦闘要員だった

何十万人の非戦闘要員が 殺戮されるのは 広島 長崎の原爆 東京大空襲など 近代でも珍しくないが 戦意あるものを これだけ殺した例は 少ないんじゃないか

しかも 紀元前の話  


 

水滸伝

「水滸伝  虚構の中の史実」  宮崎市定

水滸伝は虚構  講談士のハリセンから叩き出されたフィクション

というイメージが強くて 敬遠していたんだが 

エピソードのいくつかに 史実を下敷きにしたもの または 登場人物に 実在のモデルがいた

として この本では 詳しく 検証している

そんになわけで 謎解き歴史推理読本 として とても面白い一冊

水滸伝を 読んでみようかな と 思わせる


 

仲達

「仲達」   塚本青史

字づら的には 仲代達也を 思い出したりして

仲達というのは 司馬懿のことで 

「死せる諸葛 生ける仲達を走らす 」

のことわざで有名な 名敵役・・・

とは 蜀贔屓の三国志演義周辺の 張り扇からたたき出されたのが 真相のようだが

三国志上 もっとも有能なのが この人ではないか

というのは 歴史が証明していて 皇帝の座は 曹氏から やがて司馬氏に移る


もっとも 曹丕(曹操の子)や曹叡(曹操の孫)が 長生きしていれば という 歴史のif もあるんだが

草葉の陰で 涙曹操


 

 

上野介の忠臣蔵

「上野介の忠臣蔵」   清水義範

吉良上野介

キラ コーズケノスケ 

まごうかたなく  キラーカーン キラーコワルスキーを はるかにしのぐヒール歴を持ち 

ドラマなんかで 打ち取られた首の通算回数は 日本史上 トップクラスだろう

なんせ 毎年 師走になると 首を打ち取られているんだからね

が しかし 上野介

そんなに 悪い人間だったんだろうか

仄聞するに 領内では 赤馬に乗った殿様 と 親しまれているという


忠臣蔵は いつも 赤穂浪士側からの視点で 描かれている

しかし 吉良側目線でも たまには見ないと 片手落ちではないのか


そんなことを 常々 思うてはいたんだが そんななかで見つけたのが この本


こないだまで 海音寺潮五郎を読んでいたので 歴史物にしては 文章がずいぶん 軽妙な感じだ

それだけに 登場人物に入れ込む速度が早く 清水一学や 上野介義央に 好感を持ってしまう

純朴な一学  仕事に一途で 生真面目な上野介


上野介が 接待役として 浅野内匠頭を

あの男なら 以前一度 ソツなくお役をこなしておるので あの男に任せよう

と 幕府に推薦する時


いや いかん その男は 危険だ!

と 教えてやりたくなる


まあ 結果が わかってるからなぁ


しかし 日本人として 吉良上野介義央の名誉を 回復してあげて もっと 温かい目で みてあげて欲しいなぁ

播州赤穂の人は そうは思わんだろうけど・・・















 

そうだったのか! 現代史

『そうだったのか! 現代史』   
『そうだったのか! 現代史  パート2』 

池上彰


例によって フックオブの105円コーナーで 購入

リアルタイムに 世界情勢の情報は ニュースとして飛び込んでくるが 大概は 背景が良くつかめなかったり 消化不良のまま 終わってしまう

これらの本が出たのが 6~7年前で それ以前の世界の現代史を俯瞰しているので 例えば ソチ五輪が 政治的に どんなにヤバイか とか 先頃の 中国の反日デモの背景 とかが わかりやすくなる

学校教育の世界史で 最初に こういうのを やったらいいんじゃないか と思うんだがなぁ

世界史となると 古代から 順番にやっていって 現代史なんて ほとんど駆け足し なんだが 現代から始まって どんな経緯で 今にいたっているか という流れのほうが 興味が 湧きやすいと思う

あと 歴史と地理は 分けるべきでは ないわな

  
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