サイボーグへの道   

おやじカヤッカー サイヨバ  

2008年04月

あでゅう

中学生の頃だから、かれこれ、23年ほど前のことだ。←うそつけー
3年12組では、あでゅう という、たあいの無い遊びが流行っていた。
教室の隅で、2~3人でたむろっているとする。
そのうちのひとりが、他のやつの胸を押しながら

あでゅう

と言う。
この瞬間、ゲームは始まる。

負けじと、

あでゅう

と言いつつ、押し返すと、それを聞きつけて、周りにいる連中が加わり、ひとりを壁に

あでゅう あでゅう

と唱えながら、圧しつける。

あほな中学生のやることだ。遠慮もなければ、加減も知らない。
圧しつけられるのは、決まって、クラスの、いじめられっこ、、というと、そうではない。

今まで圧しつけていた奴が、抑えつけられていたり、その逆だったり、と、油断も隙も、あったものではない。

壁に圧しつけられるくらいなら、まだ良いが、窓際のスチールのてすりに圧しつけられた時は、息が止まって、骨がへし折れるか、と思った。

へたをすると、死亡事故につながりかねない、デンジョラスな日々を送っていたわけだが、このゲームのキモは、加害者、被害者が、目まぐるしく変わり、今まで攻めていたのに、次の瞬間もう、死にそうになっている状況が、頻繁におこる、というところにある。

良い子は、まねすんな!

そんな、あでゅうな状況が、国家規模で起こっていた時代、それが、中国の戦国時代だ。

大国 秦、斉を中心に、魏、韓、宋、燕、楚、趙、と、くっつくわ、離れるわ、裏切るわ、攻めるわ、むちゃくちゃである。

『春秋戦国激闘史』は、そんな猫の目のようにめまぐるしく変化する歴史を、要領よくまとめて、あきさせない。
そして、今朝、停電の電車の中で、一時間以上、缶詰になっている間に、この書物の中の歴史は、増水して、ホールの巣になった、多摩川の沢井ー軍畑 間の、水流のように、暴れまくっていたのだった。

あと、一分もしない間に、国立駅に着く、わずか、150メートルほど手前での、突然の停車だった。

国分寺で、変電所が火事だ、ということだ。

変電所の火災と、電車の停電との因果関係が、よくわからなかった。
朝出勤の何人かにメールして、上司に連絡して、業務の対処をした。

まわりで、会社に、連絡を取り始める。
やはり、中央線で出勤する者にとって、携帯は、必需品だ。

営業関係、学校関係、、、いろいろいて、面白い。

わたしなんかは、

『ボイラーのつけかた、わかります?』

なので、この人、何の仕事? という感じなんだろうなあ

近くにいた、若い奴は、どうやら、女に電話しているみたいで、また、遅刻しちゃうよ、、、などと、ほざいていた。
こんな時は、仕方が無いと思うんだが、普段から遅刻しているので、またか、と思われてしまうんだろう。あほめ。


有事における、様々な人間模様が、あるわけである。

しまいに、先頭車両から、脱出して、徒歩で国立の駅まで、行くことになった。

こどもの頃の、国鉄や阪急のストの日以来だ。
線路を歩くのは・・・・

そんなわけで、難民のように、ぞろぞろと、線路の側道を、歩く、蟻の列の一員となったのだ。

そして、駅のホームから、そんな様子を、携帯の写メで、撮影していた奴の顔は、本当にうれしそうだった。

剃る女

昼下がりの電車の中

わたしの目は、斜め向かいに座っている、若い女に、釘付けになった。

手鏡を片手に、女は、スティックタイプのシェーバーで、口ひげを剃っていたのだ。

いや・・・
実際には、ひげが生えていたわけではなく、産毛の手入れをしているに違いないのだが、剃る仕草が、そのあと、剃り跡を満足げに撫で回し、

うーん マンダム

とつぶやく、男のそれに、限りなく近いものがあったので、わたしは、少なからぬショックを受けてしまった。

思わず、携帯で、盗撮しそうになったが、わたしの携帯に、カメラ機能が付いていなかったのが、悔やまれる。
水に浮くのと、落としても壊れない頑丈さが、わたしの携帯の、とりえです。

ちなみに、機種は、ドコモのR692i

女は、顔立ちが整っていて、どこか、田中康夫に似ているので、つい、ヤスコちゃん、と名づけてしまうのだった。

で、ヤスコは、入念に、顔中のひげ・・いや・産毛を剃っていた。
たぶん、眉毛などは、剃らないと、くっついてしまうのに違いない。

次に、丁寧に、乳液でマッサージして、油とり紙で、余分な脂分を取り除きます。
ここまでの作業が終わると、もう、拝島。
約15分ほどの工程だ。

次に、拝島ー昭島間において、ヤスコは、ファンデーションを、顔の上にのばし、そして、ついに、ペンシルタイプの、アイシャドー描き、を取り出した。

やめろヤスコ!!

電車が、ガタンときたら、白眼に黒点をうがってまうで
むちゃ、ガタンとなったら、白眼やぶって、半熟目玉焼きの白身みたいに、とろーって、流れおちてまうで!!
ええんか?ヤスコ
そんなことなっても!!

はす向かいの、おやじが、独りであせって、大胸筋を痛めているとは夢にも知らず、若い女は、粛々と作業を続けるのであった。

超大作の終焉

you tube で、中島らもの『超大作落語』という創作落語の前フリに、こういうのがあった。

超大作・・・
ベンハー・・・チャールトン・ヘストン、、、北京の55日・・・チャールトン・ヘストン、、、十戒・・・チャールトン・ヘストン、、、

チャールトン・ヘストンばっかりやないかぁ怒り

エルシド・・・チャールトン・ヘストン、、、猿の惑星・・・

もーえーか

とにかく、超大作といえば、チャールトン・ヘストンであった。
CGなど、いっさい使わ(え)ず、一本の映画のセットに数十億かけていた、スペクタクルな時代の、寵児であった。

ソイレント・グリーンのような、B級SFでも、チャールトン・ヘストンがでているだけで、超大作になった。

センサラウンド方式、という、わけのわからない音響装置を採用した、「大地震」という映画にも、出ていた。
実際の大地震を経験した身にすれば、子供だましではあったし、ドラマも、たわいのない、不倫もんだったりしたのだが、エヴァ・ガードナーとチャールトン・ヘストンが、無理やり、超大作に押し上げていた。

『アラビアのロレンス』も超大作だったが、ピーター・オトゥールが演じたのは、強さも弱さも兼ね備えた、複雑な人間像だった。

しかし、チャールトン・ヘストンは違う。
ベンハー、モーゼ、エルシド・・・
ぶっちぎりの、超大作キャラ
歩く伝説である。

チャールトン・ヘストンの顔からして、超大作だった、といえる。
チャールトン・ヘストンの死は、本当の意味で、超大作の終焉である。

さようなら
超大作

コンダラの謎

おもいこんだら
試練の道を・・・・

通勤する時、近所の高校の、グランドを横目に、歩くのだが、ユニフォームを着た、野球部(たぶん)の選手が、タイヤをひっぱって、走っていた。

いったい、何の意味があるのだろうか。
負荷をかけて走る、という行動が、野球のゲームの、どの局面にあるのだろうか。
レスリングとかラグビー、アメフトとかだと、理解できるのだが・・・

そんなことを考えていて、ふと、思いあたったのが、冒頭の歌詞だ。
わたしの世代の男なら、ほぼ、100パーセント近く、知っているであろう、『巨人の星』のテーマソングだ。
このテーマソングとともに、提供は、大塚製薬、ということまで覚えているのが、同世代人である。

かつて、
おもいこんだら
という歌詞が、多くの少年・少女たちに、深い謎を投げかけたに違いない。

重いコンダラ

コンダラとは、いったい、何なのだ。

そう
この、永年、胸に抱いていた謎が、今朝、ついに氷解したのである。

コンダラとは、イコール、タイヤのことなのだ。

そして、このタイヤの意味は、すばり、試練の道!!

おそらく、コンダラに、漢字をあてると

魂駄羅炎

つまり、たましいが、駄目になりかけたら、羅漢の気持ちで乗り切れ!!
ということなのだ。

ちなみに、羅漢とは

「一切の煩悩を断尽して尽智を得、世人の供養を受くるに適当なる聖者をいふ。」

のだそうだ。

さて、一説によると、コンダラとは、グラウンドを整備するローラーである、として、テーマソングが流れている時に、飛雄馬が、ローラーを引いていて、重そうだったというのを、その根拠にしているようであるが、ローラーは、あくまで、トンボやブラシと同じく、グラウンド整備の道具であり、試練の道に繋がる精神的根拠には、乏しいのではないか。

よって、わたしは、タイヤをとる。

春秋戦国

戦国時代、といっても、中国の戦国時代の、歴史本を読み始めているが、やはり、スケールがでかい。

織田信長レベルの天下を統一した人物が、10人以上、むちゃくちゃに入り乱れて、決勝戦をやるような感じだ。

主だった国だけでも、

斉・楚・燕・韓・趙・魏・秦

これに、呉・越・衛・中山・魯・・・
中小の国々が、あっちでくっつき、こっちで離反し、と、めまぐるしくうごめく。

登場人物も、みんな、漢字だし、覚えちゃあいない。
じゃあ、複雑すぎて、わけわかんないか・・・というと、

『春秋戦国激闘史』   来村多加史

主だった会戦に焦点を絞って、うまくまとめてあるので、とても面白い。

入り乱れる策謀、丁々発止のやりとり、
やはり、乱世は、同時代の人間には、たまったもんじゃないが、高見の見物視点で見ると、面白い。

大国同士のガチ喧嘩、冷戦時の水面下の熾烈な戦い、という時代が終わり、リアルなテロの時代に入った現代は、もはや、ロマンのかけらもなくなってしまったんだねぇ

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