『呂后』 塚本青史
手足を切断し 目玉を繰り出し 舌を抜き 鼓膜を破り 人豚として 便所に落とす
呂后の 亡き夫 劉邦の寵妃 戚姫への 残忍極まりない 仕打ちを 知っていたので
このエピソードを 抜きにして語れない 呂后という人物に触れた本を 買うかどうか かなり
ためらったのだが 塚本青史という作家には 興味があるのと 『項羽と劉邦』以後の
歴史の流れが 知りたくて 購入
件のエピソードは 最初の方に 登場
しかし 呂后 という人物は どうしてどうして なかなかの 大政治家だ
夫家系である劉氏と 自分の実家家系である呂氏 そして 反呂 親呂の家臣らのバランスを コンロールしながら ねちりねちりと 真綿で締め付けるが如くに 劉氏(各国の王として封じられているので いっぱいいる)の勢力を 骨抜きにしていく
一方では 恐怖を植え付けながら 一方では 慈愛の表情をみせる
人豚のエピソードすら わたしは ここまでやる という 強烈なアピールにすら 思えてくる
劉邦に従って戦った 海千山千の策氏 陳平にしてみても 呂后が死ぬまでは 手も足も出せなかったのだ
呂后 亡き後 劉氏の 壮絶な巻き返しが始まる
幾多の人物が 入れ替わり 立ち替わり 登場する
それらは 魅力的で 主役を張れるだけの人物であっても この作家は あまり 深く 感情移入しない どこか 醒めた視線を 投げかける
必ずしも 正義が勝つとは 限らず 正義そのものが 常に 相対的な 立場と価値観の産物である そんな感覚だ
中国のこの世界は 空気が読めないと 生き残れない
先の先まで 読めていても 時代の流れの ちょっとした気まぐれに 翻弄される
激流のキーパーホールに 捕捉されかけ やっと 回避したな と思ったら こんどは脱出困難な たこつぼエディーに囚われている
激流 レベル6 ぐらいの時代だ
手足を切断し 目玉を繰り出し 舌を抜き 鼓膜を破り 人豚として 便所に落とす
呂后の 亡き夫 劉邦の寵妃 戚姫への 残忍極まりない 仕打ちを 知っていたので
このエピソードを 抜きにして語れない 呂后という人物に触れた本を 買うかどうか かなり
ためらったのだが 塚本青史という作家には 興味があるのと 『項羽と劉邦』以後の
歴史の流れが 知りたくて 購入
件のエピソードは 最初の方に 登場
しかし 呂后 という人物は どうしてどうして なかなかの 大政治家だ
夫家系である劉氏と 自分の実家家系である呂氏 そして 反呂 親呂の家臣らのバランスを コンロールしながら ねちりねちりと 真綿で締め付けるが如くに 劉氏(各国の王として封じられているので いっぱいいる)の勢力を 骨抜きにしていく
一方では 恐怖を植え付けながら 一方では 慈愛の表情をみせる
人豚のエピソードすら わたしは ここまでやる という 強烈なアピールにすら 思えてくる
劉邦に従って戦った 海千山千の策氏 陳平にしてみても 呂后が死ぬまでは 手も足も出せなかったのだ
呂后 亡き後 劉氏の 壮絶な巻き返しが始まる
幾多の人物が 入れ替わり 立ち替わり 登場する
それらは 魅力的で 主役を張れるだけの人物であっても この作家は あまり 深く 感情移入しない どこか 醒めた視線を 投げかける
必ずしも 正義が勝つとは 限らず 正義そのものが 常に 相対的な 立場と価値観の産物である そんな感覚だ
中国のこの世界は 空気が読めないと 生き残れない
先の先まで 読めていても 時代の流れの ちょっとした気まぐれに 翻弄される
激流のキーパーホールに 捕捉されかけ やっと 回避したな と思ったら こんどは脱出困難な たこつぼエディーに囚われている
激流 レベル6 ぐらいの時代だ