先日読んでいた、宮城谷昌光の小説に、『魏ぜん』という人物が登場した。
中国の戦国時代の、秦の宰相だ。

王を差し置いて、権力を独占し、当時最強の将軍『白起』を起用して、戦に負けることはなかったが、獲得した土地が安定せず、すぐに取り返されたりするので、結局は、秦の領土が増えるわけではない。
いたずらに、戦場となった土地の人民を、苦しめるだけだ。
そのくせ、自分の領地や、財宝は、貪欲に、増やし続ける。

つまりは、国民の税からなる国費を、無駄に戦争に使い、そこで、私腹を肥やす。

あれ、これって、ジョージ・ブッシュやないか。

この小説の刊行が、1997年。
小ブッシュの登場以前だから、この著者は、近年の、ジョージ・ブッシュの政治を見て、魏ぜんを連想したりしないのかな。

さて、オバマは、どんな政治家に、なるんだろうか

ところで、オバマが尊敬する、というリンカーンもルーサー・キングも、暗殺されている。
オバマにそんな結末が来ないことを、祈る。