都会だと、店がつぶれーの、イルミネーションがしょぼくなりーの、と、不況を感じさせる物件を、あれやこれやと発見できるわけだが、自然の中では、そんなものとは無縁だ・・・と思いつつ、多摩川上流域の自然の中で、カヤツクを漕いだりしているわけだ。

ところが、今日、カヌークラブに、双眼鏡を持った、見知らぬ男性が現れ、

『橋の下なんかで、カヌーをやったりは、しませんよねえ』

と、謎めいた質問をされたので、

『だいたいは、この上のトロ場でやってます』

などと答えると、

『けさの六時ごろに、散歩の人が、そこの橋の上に、靴が並べてあって、契約書が入ったバッグなんかも、置いてあった、なんて知らせてくれたもんで、、、わたし、警察の者なんですがね、、今、ほとけさんを探しているんですが、何か、心当たりは、、、ない、、ですよねぇ』

そういえば、橋の下あたりで、何人か、歩き回っている。
夕べから小屋に泊まっている、オッカーを、呼んだ。

それにしても、ほとけさん、というのが、妙に、生々しい。

誰か、下流方面にダウンリバーされる方は、ほとけさんに、よろしくお伝え下さい。

あとで、オッカーに聞くと最近、特に12月ごろ、橋の上からダイブする人が、例年になく、多いらしい。

やはり、不況だからなんだろうか・・・・
不況の波は、多摩川上流に、意外な形で、押し寄せている、ということか?
今回のダイバー? の所持品、契約書、というのが、気になる。
今話題の、契約を打ち切られた契約社員か?


いやなことは忘れて、漕ぐのが一番!!