戦国時代、紀州の根来には、根来衆と呼ばれる、戦闘集団がおり、根来寺を拠点に、活動をしていたが、その中心には、杉ノ坊こと、津田監物一族がいた。

根来衆は、日本では、最も早い時期に、鉄砲を量産し、武装した、傭兵集団であり、織田信長の天下統一に、おおいに貢献している。

が、しかし、秀吉には反抗し、ついに、秀吉は、紀州征伐に、10万の兵を差し向けるに至った。

根来衆は、到底、勝ち目がない、この大軍に対して、1歩も引かなかったが、不幸なことに、根来一の荒法師と言われた、的一坊が立てこもった、千石堀に、敵が放った火矢で火災が起き、『火薬庫に引火して大爆発を起こし、城兵千六百人が吹き飛んで落城した』という。

これにより、根来衆の敗色は、にわかに濃くなった。

根来寺の、杉ノ坊、津田監物はこの大軍を前に怖れる色もなく、より抜きの鉄炮衆五百で迎え撃った。

最後の最後まで根来衆を率いて秀吉勢に抵抗して悩ませた末、ついに天正十三(1585)年3月21日、その大軍の前に力尽きる。

スギちゃんは、その杉ノ坊こと、津田監物一族の、誰かの、生まれ変わりに違いない。
わしは、そう、にらんどる。

そんな経緯から、スギちゃんは、現在の、火消しVS炎の仕事を選んだのだ。
わしは、そう、思うちょる。

そのスギちゃんから、わたしは、パームのスプレーカバーを、安くで譲ってもらった。
残念ながら、ブルーのヘルメットを、超激安価格で譲ってくれた、み○ちゃんほど、太っ腹ではないものの、安い価格から、さらに1000円、安くしてくれたので、相当なものである。

そんなスギちゃんなので、おおいに、誉めちぎりたい。
だが、問題がひとつ、あった。

パームのスプレーは、愛艇A子ちゃんと、相性が良くないらしく、水がもれるのだ。

水がもれるスプレーは、水がかけないパドルや、ぶつけると、すぐ割れるヘルメットや、穴があいている、消火ホースと同じぐらい、役に立たない。

しかし、こんなやつでも、ダガー系や、リキロジ系のボートとは、仲良くやっているらしく、キャデ美なんかとの相性は、良いらしい。
むーかーつーくぅ

とは言え、スプレーのために、A子とわかれてハート割れ、キャデ美なんかと、つきあう気には、なれない。
やーるーせーなぃぃぃ

そんなわけで、スギちゃんを、賞賛したいのだが、肝心の、スプレーが、こんな、ていたらくなのだ。

そんな時、ひ○みつさんが、キングピンのコックピットの外枠(名称がわからん!!コーミング、だったっけ?)に、自転車のチューブを入れて、スプレーのゴムとの密着を良くしている、という話を聞き、みせてもらった。

なかなか、按配が良さそうだったので、ホームセンターに、チューブを見に行くと、670円だった。

これは、ひとつの賭けである。
670円あれば、スタ丼の店で、チャーシュー麺を食って、つりが来る。

しかし、わたしは、この賭けには乗らず、次の日、近所の自転車屋で、
「古いチューブを、安くでわけてもらえませんか」
と言うと
「横手にいっぱいあるから、どれでも、好きなだけ、持っていけ」

という、すばらしく、ありがたいお言葉。

さっそく、一本いただいて、試してみた。

       つづく・・・・・