鼻のつけ根が、痛む。
打撲してから、もう、4日も経つのに、だ。

歴史の本を読んでいると、歴史というのは、偶然と必然が、複雑に絡み合って、構成されているものだと、つくづく感じる。
そうなることに、必然性があったにせよ、その結論に至るまで、いくもの、大小の偶然が、関与している。

信長、秀吉、家康が天下を取る過程で、どれだけの偶然があっただろうか。
それらの偶然の多くが、幸運、という形で、作用した結果の、天下だったのだ。
それは、あたかも、勝ち抜きジャンケン大会みたいなものだ。

武田信玄、上杉謙信、黒田如水・・・・。

あと一歩で、勝ち抜けなかったんだよね。
勝ち抜けなくても、名を残したところが、実力なんだよね。

信長
最後に、明智光秀に、負けちゃったよね。
「おまえ、今まで、ジャンケンやってこなかったじゃん」

て言っても、もう遅いね。
しかも、パーしか出せない状況を、狙われたんじゃあ・・・。

今週のはじめに、わたしは、必然的に川にいた。
幸いにして、わたしが川に行くことを阻止する偶然(目覚まし時計が飛んできて、頭頂を割る、等・・)がなかったからだ。

カヤックに乗って、スプレーカバーをはめようとしていると、そこに、偶然、アブがやってきた。
いや、
日焼けして、この黒さで河原にいれば、アブが来るのは、必然かもしれない。
それを、追い払おうと、パドルを振り回したら、偶然、シャフトが、鼻のつけ根を強打した。
いや、
パドルをぶんぶん振り回してたら、ぶつけるのは必然か?

そんなわけで、必然とも偶然ともつかない理由で、
今も、鼻のつけ根が痛い。