新緑にときめくまが玉
木漏れ日に輝く銅鐸
はにわのおめめにみつめられたら
もう、あなたはたまらないとまらない

もう一度、世の中を見直してみませんか?
石室の羨道から・・・。

『やの、(サイヨバの本名)古墳、やらへんか?』
このオクノさんの一言は、わたしを、古墳を見ておもわずコーフンしてしまう変態体質にしてしまうきっかけになったのでした。

そういえば『やの、(サイヨバの本名)カヌーやらへんか?』
と言ったのも、このオクノさんでした。
その後のわたしの運命がどのような展開をしたのかは、バイオグラフィーにあるとおりです。

高野山の坊主。高校教師。舞踏家。書道家。という多彩な経歴を持ち、現在船橋で紙漉きの工房を主宰しているオクノさんとの出会いは、わたしが某スポーツクラブの足利にある事業所に配属された頃にさかのぼります。

足利周辺は、遺跡の多い地域で、古墳なども市内にゴロゴロあったのです。

『どうせ転勤があるんやし、この辺は古墳の宝庫やから、こっちにいる間に古墳とか遺跡とか観てまわらへんか?』
『そりゃおもろそうですね』

というわけで、休日になると、古墳を観にいくわたしたちでした。

そこで、今回はこれから、古墳、やりたいなあ。という古墳ビギナー初心者のあなたのために、古墳を観るポイントをいくつか伝授したいと思います。

古墳のある場所は、古代の超一等地。
古墳は、その地域の最高権力者が人生の威信をかけて築いたものです。
ということは、古墳のある場所はそれにふさわしい土地であったに違いありません。

シュミレーションしてみましょう。
どこまでも続く原生林。
舟で川をさかのぼる。
岸にぽつりぽつりとわらぶき屋根の住居が現れ始める。
この地域を取り仕切るサイヨバ様(仮名)の集落が近い。
突然原生林が開け、目の前に巨大な丘が出現する。
丘の表面にはぎっしりと丸石がはられ、丘の中層と頂上には等身大のフィギア、今うちの集落でも大人気のハニワさんが並べられている。
あ、馬形のやつとか家形のやつとかもあるやん。
うちでもなんか、造ってこましたろ。
 * この記述は、綿密な時代考証には基づいていません。
ま、こんな具合で、川の近くや海沿いにある場合が多いです。
これは、外部からの者に威信をみせつけようという魂胆ですね。間違いなく。
また、終末期の古墳なんかで、風水の占地に則って築いてあるものも、結構あります。

街中にでも古墳はある。
宮内庁管轄でない限り、古墳をはじめとする遺跡は常に開発の危機にさらされ、多くの物件が破壊されたり、削られたりしておるわけです。
しかし、市役所で、遺跡地図をもらったり購入したり、あるいは市史なんかで遺跡の残存状況を調べたりすると、意外に寺や神社の境内、公園、なんかに多く残っていたりするのです。

関東周辺 いちおし古墳。
わたしのおすすめは、何と言っても埼玉県行田市にある古墳群。
文字が彫りこまれた鉄剣が出土した稲荷山古墳をはじめ、大小さまざまな古墳があたかも「愛ドキドキ小地球博」のパビリオンのように林立していて、公園になっています。
入り口に土産屋があって、はにわもゲットできてグーOKです。
直径50メートルの巨大円墳の上で景色をみながらおにぎり食べたら、むっちゃうまいで!!おにぎり